「買う気」の法則(山本直人、アスキー新書)を読破しました。
興味のある部分だけを、まとめると以下でしょうか。
◆1.マス広告は「縮小」へ向かっている。でも、マス広告がなくなるわけではない。
◆2.著者が提唱する「これからの広告のモデル」
◆3.マス広告の今後の在り方!?
1については、「当たり前じゃん」ってネタが多かったのですが、改めて書かれていると、「なるほどな〜」って思わされるところが多々ありました。
具体的に1つ例を書くと、「近年は、ブランド力が逆方向に働いている」というようなことでしょうか。
どういうことかというと、普通、ブランド力(会計でいう「のれん」)があれば、「安いナイロンのバックでも、金属のプレートをつければ、ウン万円で売れる」ような感じで(笑)、価格を上乗せできるじゃないですか。
でも、今は、逆に、ブランド力が「価格の下落」に利用されて始めているのだと。
実際、西友でしたっけ?
298円というスゴイ安い弁当を売っていますが、あれが、近所の店だと、「あれだけ安いのは絶対に怪しい。何か変なものが入っているんじゃないか?」と疑って、消費者は買わないですよね。
でも、「西友」という「ブランド」があるが故に、異常に安い価格でも、消費者も、安心して購入するとのこと。
つまり、ブランド力が、価格の上乗せじゃなく、価格を下げるのに使われているということです。
で、これは、どういうことを意味するのかというと、従来は、バカ高いマス広告で、ブランド力をつけて、それで価格を上乗せして、バカ高い広告費を回収できていたわけですが、ブランド力が価格の下落に利用されれば、企業は、マス広告のコストを回収できないですよね。
他にも色々な要因があって、「ゆがみ」が出てきはじめていて、マス広告を渋る企業が出てきて、テレビ業界・広告代理店は、ヤバくなってきているとのことです。
まあ、当り前の話ですが、こうやって改めて書かれると「なるほどな〜」って思いますよね。
2については、要するに「ファンの質」と「消費者が商品を買うときの慎重度」で、商品をカテゴリ分けして、それぞれに応じた広告戦略を提唱するって感じでしょうか。
具体的には、ファンがいなくて、購入するのに慎重じゃない「ニンジン」とかいう商品だと、まだまだマス広告は効くけど、旅行(旅館)とかは、ファンがいて、ファンがネットで情報を発信しているし、消費者はマス広告よりも、そういうファンの情報(ネットの情報)を見たりして、慎重に選ぶから、マス広告は効きにくいという感じの話でしょうか。
※)詳しくは本を読んでください。
一見すると「なるほど〜」と思いますが、でも、ネットに関する話は、ちょっと浅いような気もしましたし、「時間軸」が抜けているのには、違和感がありましたけどね。
たとえば、「世代」によって、広告戦略は違うと思いますが、それがモデルには組み込まれていないんですよね。
ネットでさえ、「PC」と「携帯」って、世代ギャップがあるんですけどね。
3については、色々書いていましたが、1つは、マス広告は、たとえば車離れしている世代に向けて「車っていいものなんだよ〜」っていうイメージをつけるのに使えとかいう感じでしょうか。
というわけで、「買う気の法則(山本直人)」という本は面白かったですよ。
◆買う気の法則
◆出版社:アスキー新書
◆著者:山本直人