「本当にわかる心理学(植木理恵、日本実業出版社)」を読みました。
この本の最大の特徴は「構成」です。
心理学って、臨床心理学、教育心理学、発達心理学・・・色々な種類があって、何が何かわかりにくいですし、しかも、そもそも、「人の心理」というベースがあるので、それぞれで内容が重複していたりしているだけに、余計にわかりにくいんですよね。
それを、この本は、スッキリ、まとめているので、わかりやすいんです。
いわば、心理学を勉強していく上での「地図」となる本です。
心理学に興味があるなら、お勧めの一冊です。地図となる本は、頭を整理するのに最適ですから。
ちなみに、「へぇ〜」と思ったのが、著者が「エビデンスが重要」と強調していたことです。
それって、理系の人達にとっては、「青信号は進み、赤信号は止まれ」と同じらい、当たり前の話なんですよ。
「仮説を立てて、実験をして、検証・証明する・・・」
コレ、なくしては、その人の妄想ですから。
でも、心理学って、そういうことさえ、ここ半世紀ではじめたって書いていたので、「へぇ〜」と思った次第です。
まあ、人間は特別という心理が働いているのでしょうが。
ちなみに、気になることがあって、著者は「目にみえないものはない」と言い切っていましたが、正確には「科学的に実証できていないものは存在するかしないかは不明」だと思うんですけどね。
たぶん、世の中、前世とか、霊魂だとか、根拠のないものばかりが、もてはやされていて、正義心の強い著者は「何も科学的に実証されていないだろ!それ!」と思ってのことだと思いますが。
■タイトル:本当にわかる心理学
■著者:植木理恵
■出版社:日本実業出版社
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本当にわかる心理学
2010年12月27日
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